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車やバイクの傷をDIYで修理するには?引っかき傷はタッチペンで補修する!(その1)

この記事は約6分で読めます。

先日乗換えたSR400。乗り味が楽しくて毎週末が待ち遠しいのですが、実は気になる点があります。

購入当初からタンクに傷が入っているのです。

中古車なので傷が入っていることを承知で購入しましたが、どうも気になってしょうがないので、今回はこの引っかき傷をDIYで補修してみたいと思います。

この傷の由来(想像)

1年落ちで走行が1,500kmだった割には車両価格が安かった理由は、前オーナーが立ちゴケで付けたと思われる傷がマフラー下、グリップエンド、ミラー端に付いていたのと、一番目立つ傷がタンクに入っていたからです。

手放したのが購入から1年後で1,500kmしか走っていないことから、恐らく前オーナーは免許取り立ての初心者で、バイクの面白さに気づく前にイヤになったか飽きてしまい、手放したのでしょう。

野外保管だったようであちこちに小さいサビが浮いていましたが、全体的には新車パワーがまだ感じられる車体だったので、傷やサビも納得の上で購入しました。

予想通り、メカ的には全く問題がなかったのでとてもいい買い物でしたが、そうなると気になるのがタンクの傷です。

爪を立てるとひっかかるぐらいの傷なので、コンパウンドで磨いたぐらいでは消えません

僕はガレージを持っていないので、パテ補修が必要な修理であれば業者にお願いするしかありませんが、

車の板金修理ってDIYできるの?結構大変です...っと言うか、未経験者はまずキレイに仕上がりません
車に乗っていると、いくら気をつけてもほんのちょっとぶつけてしまったり、小さなキズなどが出来てしまいますよね。 もちろん板金屋さんにお願いすればキレイに修理してくれますが、その半面お金もけっこう掛かります。 カー用品店の塗料コーナーによくある...

引っかき傷であればタッチアップペンで補修できるので自分で補修してみることにしました。

引っかき傷の補修方法

全体の流れ

全体の流れはこんな感じです。

  1. 傷口の前処理
  2. タッチペンで塗料を塗る(盛る)
  3. 乾燥(約1週間)
  4. 塗装面の研磨(削り)
  5. 研磨(全体)

今回の傷の補修にはパテは使いません。

一般的にボディの補修はパテを使って凹みを埋めますが、ボディやタンク素地まで達しない引っかき傷などは塗料で埋めてしまうのが簡単かつキレイな仕上がりになります。

塗装系の補修するときのポイントは、とにかく「丁寧に」やること。

焦って工程を飛ばしたり、雑に作業すると仕上がりも雑になってしまいます。

短気な人は特に意識して作業しないと仕上がりがボロボロになります。

作業工程はソフト99の補修動画を参考にしました。補修にチャレンジする前に一度見ておくことをオススメします。

今回はほぼこの動画の通りに進めていきます。

必要なもの

  1. タッチアップペン
  2. マスキングテープ(細、太、各1個)
  3. シリコンオフ(脱脂スプレー)
  4. 耐水ペーパー(#600, #1000)
  5. バケツ(水)

タッチアップペンはメーカー純正色があればベスト。

今年の3月に開催された東京モーターサイクルショーでヤマハブースに訪れた際、ノベルティを貰うためにアンケートに応えたところ、Y’s GEARで使える1000円分のショッピングポイントを貰ったことを思い出し、純正色(ニューヤマハブラック:756円)を購入しました。

しかし送料が648円で、送料にはポイントが使えませんでした(笑

マスキングテープはホームセンターで1本100~200円程度で売っています。

太いマスキングテープがあればタッチアップペンでの塗装時、乾燥後の研磨時の両方で兼用することもできますが、傷が曲がっていたりすると太いマスキングテープだと曲がりを付けづらいので、細いテープもあったほうがやりやすいと思います。

自分で引っかき傷を補修してみた

補修する前の傷の状態です。

タンク下地まで到達していないので傷は塗膜で止まっています。

とは言っても、爪で軽く滑らすとかなりひっかかりますので、コンパウンドで消せる深さではありません。

#600の耐水ペーパーで傷口をキレイにします

まず始めに#600の耐水ペーパーを折って、傷口に沿って研磨していきます。

近所のホームセンターにちょうど#600の耐水ペーパーが売り切れていたので、今回は手持ちの#800を使いました。

引っかき傷は、物体が引っかくときに塗膜を両側に押し上げるので、傷口が盛り上がっています。

そのため、耐水ペーパーで傷口に沿って研磨して、盛り上がった塗膜をならします。

ここの作業のコツは、傷口の線に沿って細かく動かして研磨すること。

研磨した後はこんな感じになります。

ちなみに傷はタンクのシルバーラインにもかかっていますが、ラインの上の傷は目立たないので今回は研磨しませんでした。

脱脂&マスキング

傷口の研磨が終わったら、シリコンオフで脱脂します。

研磨作業で傷口や周辺に手の脂が思いっきり付いています。この脂を落とさないと塗料が乗りません

この脂は水や洗剤では落ちきれないので、シリコンオフなどの有機溶剤を使ってキッチリ落とす必要があります。

脱脂したら、今度は傷口に沿ってマスキングテープを貼っていきます。

マスキングテープは傷(の線)に対して上下1mm程度の幅で貼っていきます。

テープとテープの間が2mm程度になるように隙間を作り、その間をタッチペンで埋めるイメージです。

このときに注意が必要なのは、マスキングテープを貼るときに塗装面に手や指が触れないこと。

せっかく脱脂した部分に指がふれると、そこだけ塗料が乗らなくなってしまいます。

そのため、マスキングテープをタンクに密着させるときは、きれいなタオルなどを使って密着させるようにします。

タッチアップペンで塗料を塗る、、というより盛る

いよいよ塗料を塗っていきます。

正直、黒なので車用のソリッドカラーでもいいような気がしましたが、塗装の世界は同じ黒でも何十種類もあるので、念の為、メーカー純正色を購入しました。

Y’s GEARのポイントがなかったら車用で代用していたかもしれません(笑

塗る前にタッチアップペンのボトルをよく振って、塗料を均一に混ぜてから塗ります。

ペンをそのまま塗ると塗料が多すぎるので、ペン軸やペン先をボトルの縁で落としながら、適量を塗っていきます。

タッチアップペンのコツは、傷口に塗るのではなくハケの先の塗料をチョンチョンと落としていく感じに「盛って」いきます。

筆を走らせて線を描くのではなく、点を打って線を作るイメージです。

タッチアップした一回目です。よく見ると傷跡の線が見えるのがわかるでしょうか?

これは塗った塗料が乾燥するときに痩せて、傷が埋まっていない状態です。

この傷が見えなくなるまで、タッチアップを繰り返します。

1回塗ったら10分程乾燥させてください。

3回目のタッチアップが終わったところ。

元の傷の線が見えなくなり、塗料が十分に盛り上がりました。

マスキングテープを剥がす&乾燥

タッチアップペンで盛り上げた塗料が半乾きになったら、マスキングテープを剥がします。

ここで注意が必要なのは、塗料が完全に乾燥する前に剥がすこと。

完全に乾燥してしまうと、塗った塗料も一緒に剥がれたり、場合によっては割れたりするので、乾燥してしまう前に剥がすことが重要です。

傷の方向と平行にゆっくりとマスキングテープを剥がしていきます。

マスキングテープを剥がし終えた状態です。

塗料が波をうって美しくありませんが、この後の研磨工程でならしていくので大丈夫です。

この状態で約一週間乾燥させて、その後、盛り上がった塗料を削る研磨工程に入ります。

作業開始からここまでで、写真撮りながらゆっくりやったので大体1時間半ぐらいでした。

次回は研磨編です!

車やバイクの傷をDIYで修理するには?引っかき傷はタッチペンで補修する!(その2)
前回のその1では、引っかき傷をキレイにしてタッチアップペンで塗装するところまでをやりました。 一週間乾燥させるので翌週に研磨をやろうと思ったのですが、梅雨の晴れ間でバイクに乗りたかったのでつい先延ばしにしてしまいました。 まぁ、その分しっか...

 

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