実はとっても便利な機械式駐車場、地下に潜る中段か下段が狙い目

以前、仕事の都合で賃貸物件に住んでいたときはマンション内の機械式駐車場を使っていました。

そのとき、同じ時期に新車で購入して上段に駐車している車と、中段に駐車している僕の車とでは劣化の進み具合が違ったんですね。

どちらも使用頻度は同じぐらいで、むしろ上段に止めている方の使用頻度のほうがウチより少ないぐらいなのになぜ?と。

いろいろ調べていくうちに、機械式駐車場の駐車位置が関係していることがわかったんです。

マンションに備え付けてある機械式駐車場は場所によって使い勝手や金額が大きく違うので、今回はその機械式駐車場のメリット・デメリットや使用用途に合わせた選び方について取り上げてみたいと思います。

機械式駐車場のメリット

ピット昇降式(単純昇降)の地上1段、地下2段タイプのもので、1つのピットに上段(地表)、中段(地下)、下段(最地下)と3台収容できるタイプだったのですが、地表面の上段が空いてなかったため、中段(地下)を契約しました。

もちろん便利さで言えばパレット操作が不要な上段(地上)にはかないませんが、便利さを多少犠牲にすると機械式駐車場を使うメリットはかなり大きいです。

その理由について説明します。

紫外線による塗装、樹脂部品の劣化を防げる

僕が以前使っていたピット昇降式の中段と下段は地下に入るタイプでしたので、日中はほぼ太陽光が当ることがありません。

そのため、新車で購入してから7年以上経過しても紫外線による塗装の劣化や樹脂部品(ダッシュボードや車内のプラスチック部品)の劣化は全くありませんでした。

同時期に同じ車種を購入された方は上段(地上面)に駐車していましたが、塗装が少しくすんで色が退色していました

同じ車種でこうも違うものかと。

地下ピットに入る中段、下段は、屋根付きガレージで保管しているようなものなので、ある意味当然かもしれません。

風雨やホコリが付きにくい

立体駐車場といえども、風雨やホコリを完全にシャットアウトするわけではありません。

本降りになればパレットの隙間から雨が入り込むので中段や下段に止めていても濡れるんですが、濡れるのは車の側面など一部だけです。

そのため、降雨による汚れ具合は上段(地上面)に駐車している車とは比べ物にならないぐらいに少ないです。

また、地上面に駐車している車は水滴がレンズになって塗装面に雨染みができたり、ガラス面にウォーターマーク(雨水のカルシウム分が固着)が付いたりしますが、パレットの下側になる中段や下段に駐車していると雨による劣化がほとんどみられません。

真夏でも車内が高温にならない

これも当然といえば当然ですが、駐車している間は地下ピットに駐車しているため車内が高温になりません。

外気温が35℃を超える真夏日のお昼にピットから車を出すとき、ドアを開けて乗った瞬間、空気がひんやりとして驚きます。

パレットが太陽光を遮ってくれるのと、地下ピットという空間が地上と断熱してくれるために、地上の熱が車に伝わらないのです

これも長い目で見ると、熱による樹脂部品の劣化を抑えることにつながります。

イタズラや盗難に遭いづらい

ピット操作には専用の鍵が必要です。

今ではどの機械式駐車場でもディンプル式の鍵が必要ですから、そもそもこのピット操作用の鍵が無いと車にアクセスすることすらできません。

また仮にピット操作でパレットを上げられたとしても、そこから鍵を開けてイモビライザー(盗難防止装置)を解除してエンジンをかけて…と考えると車泥棒も手間がかかり過ぎて手を出さないでしょう。

機械式駐車場の中に駐車しているだけで、車泥棒に対する抑止力になります。

駐車料金が上段(地上面)より安い

当然ですが、上段はピット操作が不要なので毎月の駐車料金が他の場所よりも高いです。

ピット操作が必要な中段や下段は、マンションにもよりますが、上段(地上面)の2/3~1/2程度の料金設定になっている場合が多いです。

僕がいたマンションでは中段(地下)が上段の半額でした。

ピット操作にかかる時間と費用とのトレードオフですね。

機械駐車場のデメリット

一方で機械式立体駐車場を使う場合のデメリットもあります。

パレットの上げ下げに時間がかかる

当然ですが、車を出庫/入庫するのにピット操作(パレットの上げ下げ)の時間がかかります。

僕は中段(地下)を使っていましたが、パレットを上げる/下げるのにそれぞれ30秒程かかっていました。

車を出すのには

・パレットを上げる。(30秒)
・出庫する
・パレットを元に戻す(30秒)

という一連の操作で、実際に走り出すまでは大体2分程度はかかります。

この時間を許容できるかどうかは人によると思いますが、僕は慣れれば全く苦になりませんでした。

車高・車幅制限がある

僕が使っていた機械式立体駐車場の制約は、

<上段>車高:2.0m
<中段>車高:1.55m
<上段>車高:2.0m

でした。車長:4.9m、車幅1.8mは共通です。

車幅や車長は、普通乗用車であればこの範囲に収まるのがほとんどですが、1.55mの車高制限がある中段に入るサイズとなると、コンパクトカーやセダン、ステーションワゴンなど車種が限定されてしまいます。

最近の軽ワンボックスは車高1.7mを超えるものも珍しくありません。

ピット操作の時間を考えれば、最下段よりは中段のほうが使いやすいのですが、そうなると車高制限内に収まる車を選ぶ必要があります。

車高が1.55m以下なら大丈夫ですが、もし乗りたい車の車高が1.55mよりも高い場合は、ビット操作時間が長い最下段にするか、もしくはビット操作時間が少ないけど駐車場代が高くて車へのダメージが大きい上段(地上面)にするかを選ばなくてはなりません。

当時購入した車がステーションワゴンタイプだったので、中段(車高1.55m)でOKでした。

出入庫が他の利用者と重なる

そんなに頻繁にあるわけではないのですが、例えば休日には出かける家庭が多いせいか出入庫が重なる場合があります。

それでも10分も待つことはありませんが、気が短い人やせっかちな人はイライラするかもしれません。

隣り合うピットは同時に操作できない

機械式駐車場のピットは、3~4列で1つの操作盤を共用します。

上の図で言うと、青色の3つのピットは制御盤(青)で共用しているので、ピット1とピット2を同時に出入庫操作することが出来ないのは感覚的にわかると思います。

ピット1~3のグループ(青)とピット4~6のグループ(ピンク)は制御盤が独立しているので、出入庫操作が同時にできますが、例外として隣り合っているピット、上の図のピット3とピット4の操作だけは同時にできません。

隣り合ったピットがそれぞれ上昇/下降すると、人が乗り降りしているときに隣のピット動作に巻き込まれてしまう危険があるので、それを排除するために隣り合ったピットは同時に操作できない仕様になっています。

まとめ

機械式駐車場にはそれぞれメリット/デメリットがありますが、それでも僕は日中日陰になる中段もしくは下段を使うことをお勧めします。

スポーツカーや高級車を所有しているのであれば集合住宅住まいでも屋根付きの専用ガレージを借りるという手もあるでしょうが、ファミリーカー程度で専用ガレージを借りるのはあまり現実的ではありません。(お金があればいいですけど)

しかし機械式駐車場の中段、下段は、リーズナブルな費用で使えますし、紫外線や風雨に晒されないために劣化の進行を抑えられて車の価値を保ってくれます。

下取りや売却時の価値を重視するならば、こまめに洗車して外観をキレイに保つことよりも、なるべく車を紫外線や熱から守ることに力を入れるべきだと思います。

最近では車を所有しない人が増えてきたせいか、分譲マンションでも駐車場に空きが出て困っているところも少なくありません。

そのため大規模修繕費用の積立不足が起きないように、機械式駐車場の一部を外部に貸し出しているマンションもありますので、興味がある人は近所の分譲マンションの管理組合に聞いてみるといいかも。

僕が前に住んでいたマンションでは、近所の戸建ての人が機械式駐車場を借りていました。

その方はBMWの7シリーズを所有していたんですが、自宅の駐車スペースにあるカーポートだと十分な日陰にならないので、大掛かりな屋根を作るよりは昇降式の駐車場に入れたほうが安いから、と言ってましたね。

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