タイヤを長持ちさせるには、定期的にローテーションして摩耗を均等化させよう

車のタイヤは使い続けると、後輪より前輪のほうが早く磨り減ってしまいます。

タイヤを均等に磨耗させるためには、タイヤローテーションが有効です。

タイヤが擦り減る仕組み

当たり前ですが、車もバイクも自転車も、全てタイヤと地面の摩擦力によって走ったり止まったりしますよね。

この摩擦力が起きるときにタイヤは磨耗します。

具体的には、

・加速
・減速
・カーブを曲がるとき

に、地面とタイヤとの摩擦が大きくなるためタイヤを磨耗します。

加速時

現在、市販されている乗用車のほとんどが前輪駆動車(フロントエンジン・フロントドライブ:FF車)なので、加速時は前輪の摩擦力で加速します。

そのため、前輪駆動車はリア(後)タイヤよりもフロント(前)タイヤのほうが摩耗が早いです。

一方、後輪駆動車(フロントエンジン・リアドライブ:FR車)は加速時は後輪の摩擦力で加速するため、リアタイヤのほうが摩耗が早いです。

一般的に現行モデルの後輪駆動車は、趣味性の高いスポーツカーモデル(マツダ・ロードスターやトヨタ・86とか)かトラックぐらいしかありません。

減速時

車は減速すると重心が前方に移動するため、前輪で過重を受け止めることになります。

教習所で習ったように、車のフットブレーキは一つしかありませんが、ブレーキ制御システムによって前輪7:後輪3の割合で、前輪のほうが強くブレーキがかかるようにコントロールされています。

そのため、前輪駆動車のフロントタイヤは加速時の摩耗と制動時の摩耗の影響を特に受けるため、後輪駆動車に比べてフロントタイヤの減りが早いのです。

カーブを曲がるとき

一般的にカーブを曲がるときは減速しながら曲がっていきます。

アクセルを離してブレーキを踏んでいないとしても、そのままカーブに侵入するとタイヤの摩擦抵抗で自然と減速します。

またハンドルを切ると、旋回方向と反対側(外側)に重心が移動するので、減速+旋回によって外側のフロントタイヤが一番荷重を受けることになります。

いずれにせよ、タイヤの摩耗に一番影響するのが駆動輪です。

FF車なら前輪が、FR車なら後輪のほうが早く摩耗していきます。

均一に摩耗させるにはタイヤローテーション

そこで、一般的には5000km前後でタイヤを入れ替えて、減り具合を均等にすることをタイヤローテーションといいます。

摩耗が進んでいるタイヤと、それほど摩耗していないタイヤを入れ替えてあげるんですね。

具体的には前後タイヤを入れ替えてあげればOKです。

ローテーションを自分でやる場合

車用のジャッキがあれば自分でタイヤをローテーションすることは出来ますが、車載工具のパンダグラフジャッキでやろうとするとタイヤ1つ1つをジャッキアップしなければならないのでちょっと面倒です。

一応流れを書くと、

1.右前輪のホイールナットを緩める
2.右前輪をジャッキアップする
3.右前輪を外してスペアタイヤを仮止めする
4.ジャッキを降ろして、右後輪のホイールナットを緩める
5.右後輪をジャッキアップする
6.右後輪を外し、外した右前輪を取り付ける
7.ジャッキを降ろして、右前輪を再度ジャッキアップする
8.仮止めしていたスペアタイヤを外して、右後輪から外したタイヤを取り付ける
9.ジャッキを降ろして、今度は左側へ…
(以降、左側で1~9を行う)

という感じです。

フロアジャッキとウマがあればもっと楽に出来ますが、マンション住まいとか賃貸に住んでる人だとフロアジャッキを所有するのは大変です。

ディーラーやカー用品店でやってもらう場合

そこまで自分でやりたくない人は、ディーラーやカー用品店でやってもらうのが楽です。

ディーラーで定期点検や車検のついでにお願いすれば、格安もしくは無償でやってくれます。

またカー用品店でも有償でタイヤローテーションをやってくれますし、オートバックスはメンテナンス会員になっていれば、年1回のタイヤローテーションは無料です。

僕は年一回の点検時と車検時に一緒にやってもらうようにしています。とっても楽です。

回転方向に指定があるタイヤは前後で入れ替える

スポーツ性の高いタイヤは回転方向に指定があります。

高速走行でのグリップ性能を維持するために、トレッドパターン(溝)や素材を使い分けていることから、左右を入れ替えると特性が変わってしまうために回転方向に指定があるんですね。

そういうタイヤの場合は、右前タイヤは右後タイヤと入れ替え、左前タイヤは左後タイヤと入替るようにします。(右前タイヤを左後タイヤと交換すると、回転方向が逆になってしまうのでNG)

それと、回転方向に指定の無い一般的なタイヤは、たすき掛け(右前←→左後、左前←→右後)のような交換も出来ますが、特に片減り(タイヤの外側だけ摩耗しているなど)していないのであれば、前後入れ替えだけでも十分です。

タイヤが片減りしている場合は、アライメント調整が取れていない可能性が高いです。そのため、アライメントを調整せずにタイヤローテーションで誤魔化してしまうのは原因を取り除かずに対症療法しているに過ぎないので、片減りの原因をきちんと突き止めて調整する必要があります。

まとめ

新品時のタイヤの溝は概ね8mm程度で、残りの溝が1.6mmになるとスリップサインが出るようになっています。

一般的に走行5,000kmで1mm摩耗すると言われているので、8mm - 1.6mm = 6.4mm、約32,000kmで交換時期を迎えます。(あくまでも目安です)

しかしタイヤをローテーションしないで使い続けると、駆動輪のほうが早くスリップサインに到達してしまい、非駆動輪の溝がたくさん残っているのに交換しなければならなくなります。(タイヤはバラで買うと割高です)

無駄な出費を抑えるためにも、定期的にタイヤをローテーションしてなるべくタイヤの寿命を延ばして均等に使い切るようにしましょう。

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