スタッドレスタイヤ、国産/海外メーカーの違いや選び方について

カー用品店やタイヤ販売店に行くといろんな種類のスタッドレスタイヤがあって、初めてスタッドレスを購入するときは選ぶのが難しく感じるのではないでしょうか?

お店の人に聞けばいろいろと提案してくれますが、そこは商売ですからお店が売りたいタイヤを第一にプッシュしてくるのは間違いありません。

スタッドレスタイヤを購入する前にタイヤのトレンドなどを抑えておくと、お店でのタイヤ選択がしやすくなります。

日本は世界有数の豪雪地帯

日本より積雪が多い地域はたくさんありますが「人口10万人以上の都市」という条件を付けると、世界のトップ3は実は日本なんです。

世界の豪雪都市トップ10
(原題:Top 10 snowiest major cities around the world)

1位:青森市
2位:札幌市
3位:富山市
4位:カナダ セントジョーンズ
5位:カナダ ケベックシティ
5位:アメリカ シラキュース
6位:カナダ ザクネ
7位:秋田市
8位:アメリカ ロチェスター

引用:米AccuWeater

秋田市が7位に入っており、トップ10に日本の都市が4つも入っています。

青森/札幌/富山/秋田がランキングに入っていることからも、日本海沿岸部の特別豪雪地帯の都市の多くは世界でも有数の豪雪地帯であると言えますね。

そんな地域で開発されるスタッドレスタイヤは今では世界トップクラスの性能を有しています。

スタッドレスタイヤの特徴

スタッドレスタイヤの特徴を簡単におさらいしておきます。

スタッドレスタイヤは表面が柔らかい

触ってみるとわかりますが、スタッドレスタイヤの表面は夏用タイヤに比べて柔らかいです。

手で押すとスタッドレスタイヤ特有の細かい溝が広がるのがわかると思います。

この柔らかさが、アイスバーンや圧雪路での摩擦を稼ぐのです。

ただ、柔らかければ柔らかい方がいいというわけではありません。

ゴムが柔らかいということは

・摩耗しやすい(減りやすい)
・剛性が低い

というデメリットもあります。

タイヤメーカーは氷結路での走行性能と耐摩耗性を両立させるべく、日々技術開発を行っているのです。

夏用タイヤより寿命が短い

一般的に夏用タイヤの寿命は5年程度と言われています。

しかしスタッドレスタイヤの寿命はそれよりも短い3年程度です。

これは、スタッドレスタイヤで使用されているゴム(コンパウンド)は、柔らかさが重要で、経年劣化でゴムが硬化してしまうと、途端にグリップが効かなくなってきます。

夏用タイヤでも同様にゴムは経年で劣化(硬化)しますが、アスファルト上では多少硬化したゴムでもある程度グリップするのでスタッドレスタイヤほどシビアではありません。

スタッドレスタイヤにも交換目安となるスリップサインはありますが、スリップサインが出ていなくても固くなったスタッドレスタイヤは危険ですので、定期的にチェックするようにしましょう。

タイヤのゴムのことを「コンパウンド」と呼びますが、これはタイヤを製造する際に原料ゴムに配合剤を混ぜて作るので「コンパウンド(compound)」と呼んでいます。”compound”という単語自体は「混ぜ合わせる、調合する」という英語が由来です。

扁平率が低いスタッドレスは高い

夏用タイヤで扁平率が35や40といったタイヤを装着している車で、同じ扁平率のスタッドレスタイヤを装着しようとすると、タイヤ自体の価格が高いことに驚くと思います。

一般的には、夏用タイヤよりインチダウンして流通量の多いサイズを選択することが多いです。(流通量が多いほど価格がこなれています)

またスタッドレスタイヤはインチダウンすると扁平率が高くなるのでタイヤ幅が狭くなります。

タイヤ幅が狭くなると、タイヤ1本あたりに掛かる荷重が増えるので、それだけ滑りにくくなります。

インチダウンすると夏用のロープロファイルタイヤを装着していたときのようなスタイリッシュさが失われてしまいますが、冬期間は見た目よりも圧雪路やアイスバーンでの走行・制動性能を重視するのが一般的です。

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安易にインチダウンするとタイヤ外径がかわってしまい、スピードメーターの速度やトリップメーター(距離計)が狂ってしまうので、もし適切なタイヤサイズがわからなければ、ショップスタッフに相談すればどのくらいのインチダウンが適正なのか教えてくれます。

タイヤメーカーによる違い

国産メーカーはやっぱり強い

冒頭でも言いましたが、スタッドレスタイヤは国産メーカー(ブリジストン、横浜ゴム、東洋ゴム)は一段秀でている感があります。

これは、特別豪雪地帯を抱える日本ではタイヤメーカー間の開発競争も厳しく、その結果スタッドレスタイヤの性能が磨かれていったことが大きな要因だと思います。

ブリジストンのブリザックVRX2などは北海道、東北での支持が高く、2台に1台はブリザックを履いているという統計もありますしね。

次点は海外勢

ミシュラン、グッドイヤーなど欧州系、北米系のスタッドレスタイヤは、国産メーカーに比べると目新しい新技術はありませんが、既存技術を積み上げて氷上性能を高めつつロングライフ化を実現しています。

ミシュラン(フランス)は降雪環境は日本がもっとも厳しいと考え、スタッドレスタイヤの開発拠点を日本に置いているぐらいなので、「海外メーカーのスタッドレスタイヤは日本の雪に合わない」なんてことはありません。

アジア系

ナンカン、ケンダ、ハンコック、クムホなどのアジア系タイヤメーカーもスタッドレスタイヤを投入しています。

やはり国産メーカーに比べるとやや性能が劣りますが、それでも一時期よりは大分性能も改善されて、ハイエンドの製品は国産メーカーに肉薄するものも出ています。

ステレオタイプ的な目で見ると、ハンコック、クムホなどの韓国勢はまだしも、ナンカンやケンダなどの台湾勢にスタッドレスタイヤなんか作れるのか?と思ってしまいますよね。

ところが最近の台湾スタッドレスも中々の性能のようです。

僕の田舎の友人は、以前は国産メーカーのスタッドレスを履いていたんですが、最近は安いナンカンのスタッドレスを使っているそうで、性能は国産メーカーに比べるとやや落ちるものの、価格は国産の半額程度で買えるのでコストパフォーマンスを考えると全然問題ないと言ってました。

スタッドレスタイヤに関してはみんな一家言あるようで、人によっては国産メーカーに絶大な信頼を置いている人もいれば、コストと性能のバランスを考えて選択する人もいて興味深いです。

スタッドレスタイヤ選びのまとめ

僕の個人的な見解ですが、雪国に済む人なら国産メーカーから選択するのが安心です。

一方、普段は雪が降らない地域で、たまにスキー・スノボに行ったり帰省したりするときに雪道を走る程度、という人はミシュラン、グッドイヤーなどのロングライフな海外製を選択してもいいと思います。

また、年に数回雪道を走るだけなのに国産のスタッドレスを使うのはもったいないですから、性能が劣るのは承知の上でローコストなアジア系メーカーのスタッドレスを選択するのもアリです。

そのあたりは

・住んでる場所
・雪道を走る頻度
・予算

を考慮して選択するといいでしょう。

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