最近の車にはなぜスペアタイヤが装備されなくなったのか?

実はタイヤのパンクはJAFの出動理由の第二位って知ってました?(ちなみに出動理由第一位は「バッテリー上がり」)

※ソースはJAFのJAF データで見るロードサービス

それなのに最近はスペアタイヤ(テンパータイヤ)が標準で装備されていない車が多くなってきました。

タイヤトラブルがJAFの出動理由の第二位なのに、どうしてスペアタイヤが装備されなくなったのでしょうか?

スペアタイヤが標準装備されなくなった理由とは

理由は大きくは4つあります。

使用頻度が低い、もしくはほとんど使われていない

当たり前といえばそうなんですが、スペアタイヤってパンクしないと使わないですよね。

でも今のチューブレスタイヤは釘が刺さったぐらいじゃパンクしないんです。

「パンクしない」というと語弊がありますが、釘が刺さったぐらいでは急激に空気が抜けないので、しばらく走り続けられることが多いんです。

ドライバー自身が異物が刺さったことを知らず、ガソリンスタンドで空気圧チェックしたときに1本だけ空気圧が低くてそれで初めて異物が刺さっていたのがわかったとか、車検時やオイル交換時にサービスでタイヤ空気圧をチェックしてもらったときにわかった、というケースが多いです。

そういうときはその場でパンク修理してもらうことがほとんどなので、スペアタイヤの出番が無いんですね。

タイヤは結構重い

一般的に乗用車のタイヤは1本約10kgぐらいの重量があります。

それにジャッキが2~3kg程度ありますから、トータルで12~13kgの重量増になります。

重量の増加は燃費にも影響しますので、滅多に使わないパンクに備えて常時12~13kgのスペアタイヤ(とジャッキ)を搭載しなくてもいいのでは?という考えから標準装備から外されています。

ただし車検項目にスペアタイヤの確認項目がありますので、スペアタイヤを載せない場合はパンク修理キットを積んでおく必要があります。

SUVやオフロード車は、スペアタイヤが標準装備されている車種が多いです。

ロードサービスが充実しているため自分でタイヤ交換しなくていい

昔はロードサービスといえばイコール”JAF”で他に選択肢はありませんでしたが、1998年に自動車保険が自由化してからはロードサービスが付帯される自動車保険が続々登場してきました。

今思えば、1998年以前は自動車保険はほぼ横並びでどの会社で加入しても保険料はほぼ同じだったんですが、それがアメリカからの圧力によって市場開放された結果、外資系保険会社も参入するようになり、サービス競争によって保険料の引き下げやロードサービスが付帯されるようになったんですね。

また、携帯電話が普及したこともロードサービスの拡大を後押ししています。

いつどこでトラブルがあっても携帯電話があればすぐにロードサービスを呼べるので、ドライバーが自分でトラブル対応しなくてもすむようになったわけです。

タイヤ交換出来ない人が増えた

これは上でも言った「ロードサービスの充実」による影響で、ドライバーが自身でタイヤ交換を経験する機会が激減したことに起因しています。

タイヤ交換しないのにスペアタイヤを常時積んでも意味が無い、というわけです。

それに路肩でのタイヤ交換は意外と危険な作業です。特に高速道路上では容易にタイヤ交換できません。

高速道路でパンク!自分でタイヤ交換してはいけない理由とは?
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近年は道路事情も良くなったお陰で車のパンクが以前より減り、乗用車ではテンパータイヤ(スペアタイヤ)が標準装備されなくなりました。 ...

当然ですが、タイヤ交換できない人がパンク修理キットでパンク修理するのは厳しいので、結局はロードサービス頼みになります。

スペアタイヤは標準装備ではありませんが、パンク経験の多い高齢の方がオプションで装備するケースが多いそうです。

タイヤの異変を事前に察知する

一番てっとり早くタイヤの異変を察知するには、空気圧をモニタするのが一番です。

というのも、釘などの異物が刺さったときは急激に空気が抜けるのではなく、徐々に空気が抜けていきますから、タイヤの空気圧を常時モニタできれば、パンクして走行不能になる前に異変を察知できるわけです。

4輪の空気圧を常時モニタする

タイヤバルブに空気圧センサを付けて、センサからの信号を車内のモニタに常時表示するエアモニ3.1という商品があります。

専用のタイヤバルブの中には圧力センサ、温度センサ、無線モジュールが組み込まれており、走行中でも常に空気圧値と温度を車内のモニタに送信するので、タイヤに異変があるとすぐにわかるスグレモノです。

センサの電池はCR1632コイン電池で通常使用で最長7ヶ月もちますし、モニタはUSB給電なのでシガーソケットから給電できます。

ただしこの商品は信頼性は高いですが、値段もそこそこします。

個人で3万円近く負担してタイヤの空気圧だけモニタするのは正直厳しいものがあります。

業務用車に付けてタイヤトラブルによる事故を未然に防ぐようにしてもいいかもしれません。

パンクが原因の自損事故で済めばまだマシですが、他人を巻き込んだ事故になってしまうと会社の信用に傷がついてしまいますから、それを未然に防げることを考えれば経費としてはそう高くないと思います。

乗り出し前にワイヤレスでチェックする

一方、エアモニ3.1のように高機能でなくても、出発前にスマホでタイヤセンサからデータを取得するタイプのエアモニタもあります。

この商品はタイヤの空気圧を常時モニタすることはできませんが、出発前にスマホでタイヤの空気圧情報を取得してタイヤに異変がないかどうかを確認することができます。

センサー用の電池はLR44で2~3年程度使え、電池がなくなったら電池交換して使い続けることができます。

本来は運行前点検としてエアゲージで4つのタイヤの空気圧が適正かどうか確認しなければなりませんが、いちいちバルブキャップを外して空気圧を測ってキャップを元に戻す…なんてことを4回もやるのはかなり面倒です。

それがスマホがあればBluetoothで空気圧情報を集められるのでかなり便利です。

価格もエアモニ3.1の1/4程度なのでオススメです。

まとめ

・スペアタイヤが標準装備されなくなったのはスペアタイヤの使用頻度が少なくなったため
・スペアタイヤの代わりにパンク修理キットを積まないと車検が通らない
・スペアタイヤはオプションで用意されている

この無線でタイヤの空気圧を送る機器は、以前は500円玉ぐらいの大きさでしたが、今では大分小型化されて「ちょっと大きめのエアバルブ」ぐらいのサイズまで小さくなりました。

タイヤは空気が抜けてペチャンコに潰れたまま走行すると、サイドウォールが裂けて修理不能になってしまいます。

空気圧をモニターしていれば完全に空気が抜けてしまうことを事前に察知することができますし、その結果、タイヤへのダメージを少なくできることを考えれば、そう高いコストでは無いと思います。

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